愛知県小牧市の耳鼻科。植田耳鼻咽喉科のご案内です。

舌下免疫療法について

1. 舌下免疫療法とは

アレルゲン(アレルギーの原因物質)のエキスを継続的に、毎日自分で自分の口の中に入れることで、体質を変えてアレルギーを治す治療です。現在スギ花粉とダニの舌下免疫療法が行なわれています。
スギ花粉の場合、2〜3年間(シーズン以外も)続けて治療することで80%以上の人が症状改善します。約20%の人は完治するといわれています。ただ、全く効果のない人もいます。効果の出ている方は4〜5年間の治療をお勧めします(より効果が高まります)。
以前から行なわれていた、シダトレンに加えて用量の多い(より高い効果が期待できる)シダキュアが2018年夏から処方可能になりました。
ダニ舌下免疫療法においても70〜80%の人に効果があるといわれています。
人によっては開始3か月でかなり効果が出て、薬がほとんど不要になることもあります。
効果には個人差がかなりある様です。
1年間治療して効果があれば2〜3年は続けることをお勧めしています。

2. 治療開始時期について(スギ花粉舌下免疫療法)

安全に治療を行なう為、スギ花粉の飛散時期には始めることができません。又、スギ花粉の飛散開始2か月前には始めないと1年目の効果がでないことから、12月中旬までには開始したいです。
以上のことから当院ではスギ花粉舌下免疫療法の治療開始時期は、原則5月から12月までとさせていただきます。

3. この治療が受けられない方

舌下免疫療法

  • 妊娠中又は近いうちに妊娠希望の方
  • 授乳中の方(中止が必要となります)
  • 喘息の方(軽症の方は主治医に確認の上実施)
  • 抗癌剤、ステロイドホルモン、β阻害剤などを内服中の方
  • 免疫不全など重い免疫の病気のある方
  • スギ花粉症でない方(シダトレン、シダキュア)
  • シダキュア、ミティキュアに年齢制限はありませんが、当院では原則小学4年生以上の方に投与しています。

4. 副反応について

強いアレルギー反応であるアナフィラキシーのような、重篤な副反応は、皮内注射による減感作療法より少ないのですが、口内炎や口内の腫れやかゆみといった軽い局所の副反応は時々起こります。これらの副反応は、アレルギーの原因であるスギのエキスを体内に入れることによって起こるアレルギー反応であり、ある程度やむを得ないものです。
治療を始めて1か月間に副反応がより多くみられます。

5. 特にこのスギ花粉舌下免疫療法をお勧めしたい方は?

  • 今後春に受験のある中高生
  • 屋外でスポーツや仕事をされる方
  • これまで様々な治療を受けたが、その治療に満足していない方

以上のような方で中等症から重症の花粉症の方は、この舌下免疫療法について一度考えてみて下さい。

費用は1か月あたり2,000〜3,000円程度(3割負担の場合)です。
採血等の検査をする場合には別途費用がかかります。

6. 当院での治療開始時の流れ

治療可否の判断

①まず来院していただき、舌下免疫療法を受けることができるかどうか確認させていただきます。また採血でスギ花粉症又はダニアレルギーであることを確認します。ただし過去1年以内にアレルゲン検査をしている方は採血不要になる場合があります(他院でのデータをお持ちの方は検査データをお持ち下さい)。

説明及び意思確認予約

舌下免疫療法

②舌下免疫療法について十分理解いただいた上で初回投与日を予約します。初回舌下投与は当院内で行ないます。
予約可能な時間は、午前9時から11時まで(土曜日も11時まで)、午後は15時45分から17時30分までとなります。

初回投与自己投与の説明

①初回投与は投与後30分間は院内に居ていただきます。そこで副反応が出ないか様子をみます。
初回投与日には、自宅でどのように舌下免疫を行なっていくか、又、その際の注意点、副反応の対処法を御説明します。

今後の通院

②最初の1週間で投与量を増やしていく為、1週間後に来院していただきます。
2週目からは維持量となり、1ヶ月毎の通院になります。

7. スギとダニの併用療法

スギとダニの舌下免疫を併用することも可能です。御相談ください。